ヤブガラとの戦い
2019年09月12日
株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。
皆さんはヤブガラシという植物をご存知でしょうか?
漢字で書くと藪枯らし。そう、藪を枯らしてしまうほどの生命力、成長力のある、お庭LOVEの人にはとても厄介な植物なのです。
我が家の小さなお庭にも、彼らは容赦なく襲い掛かります。庭には子供達が植えたぶどうの木やアスパラ、ブルーベリー、トマトなどの平和な民が住まっているのですが、いつのまにかその「ヤブガラ」がその下からスルスルと忍び寄り、侵略し始めます。
早めに気づいて処分すれば良いのですが、遅れると葉が増えて日光を遮るので、その下の植物は元気が無くなったり、最悪枯れてしまいます。
さらに厄介なのが、根が深くひたすら長いこと。伸びてきた蔓を処分しても、残った根から再び蔓が伸び、侵略再開です。
むしろ蔓は引っ張ると簡単にプツッと根から抜けてしまうので、いつまでも根は温存、みたいな。成長力の本拠地はいつまでも元気なまま。チキショー!となるわけです。
除草剤を使うという選択肢もあるのですが、身を寄せ合って暮らしている小さな楽園にはできれば除草剤のような劇薬は持ち込みたくないなあと思い、ひたすら手で戦っています。
そんなヤブガラさんですが、冬に向かってだんだんと勢力が落ちてきます。葉が枯れた後、春には残った根から新芽が出てくるため、それを目印に一つ一つ根を掘り起こし駆除します。でもこれがちょっとした楽しみになっていたりします。
早朝、ヤブガラの新芽を見つけて根を掘り起こし、駆除してニッコリ、みたいな。たくさん根が取れた日は気分も上々、良い気持ちでスタートが切れます。
夏が近づくと蚊が出てくるため、彼らの本拠地との戦いは一時休戦です。その間に彼らは急成長するので厄介なのですが、蚊に刺されるのも嫌なので、サクッと蔓を取り除くだけにします。
また春が来れば根を取る。これを繰り返したおかげで、かなりヤブガラも減ってきました。それでもしつこく毎年どこかに出てくることに、敵ながらあっぱれ、という気持ちにさえなっています。
このままいけば、きっといつかはヤブガラとさよならできる日が来るのでしょう。でも、それはそれで少し寂しいような、人の心は不思議なものですね。