承継という仕事
2023年03月31日
株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。
事業承継の仕事では、問題の多くが二つの異なる世代の考え方や価値観が原因だと考えています。
どちらが良いとか悪いとかが言えないのが悩ましいところ。
なかでも、経営の外部環境の捉え方の違いと「時間感覚」が、ぶつかる主な理由だと考えています。
現経営者は、成功体験があるとそれが基準になって物事を考えがちです。
そのため、その体験が判断の基準になるため、今の変化を軽んじてしまうように思います。
また、多くの経営者が何十年という事業経験を経て今に至っています。
その間、さまざまな困難を乗り越えてきたのでしょう。
それも自信となり、あまり経営に変化を取り入れない傾向があるように思います。
逆に次期経営者は、まさに今の時代の変化を見ています。
目の前の課題を早く解決したい。
自分のやりたい事業にはやく取り組みたい。
早く成果を得たいという気持ちが強いように思います。
そのため、比較的経営の成果を短期で求める傾向があるように思います。
こうした世代間の「時間感覚」の違い。
それがあらゆる議論をかみ合わせなくすると思うわけです。
そうはいっても、やはり未来を創る仕事はいずれ次期経営者に任せられます。
なので、その短期志向を理解して、経営の時間軸を次期経営者目線にしてくことも必要です。
また現経営者は、次期経営者の伸びしろに期待する必要があります。
その伸びしろを見極めて、認める能力が現経営者にあるかどうかが肝になるのだと考えています。
これまでも、長年日本の様々な分野の伝統や技術が繋がれてきました。
承継すること。それは難しい仕事です。
でも、そこにも日本の強みがあるのではないかと思えてなりません。