日本の代表選手
2024年10月11日
株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。
長年お付き合いをしている経営者の方々が、オリンピック選手のように思える、ということを前回お伝えしたのですが、その理由の一つに「格好良さ」があると思います。
普段の仕事ではラフな格好や汚れた作業服を着用していても、社内の大切な会議や、ご家族の記念日などには、清潔感のある、いかにも美しい服装と出で立ちでいらっしゃるからです。
この点では、年齢を問わず、経営者には外見も大切であることを認識されている方が多いのだと思います。
社内もそうですが、特に社外、外交においては、他者へのこうした気遣いは経営者としての作法なのだということを実感します。
経営者は、会社の業績が経営者の能力に依存する程度が高いと思われることから、その経営判断が会社の未来に大きく影響します。
そうした厳しい現実があるという認識が、自然と経営者の肉体や精神にも厳しさを求めることに繋がるのではないでしょうか。
そのためか、服装の美しさだけではなく、常日頃から身体を鍛えて体形や体力を維持したり高めたり、健康管理への意識も高い方も多いように思います。
そうした人としての美しさ健全さを大切にする背景には、心の中にある自分への厳しさと人への気遣い、会社や社会への責任感があるのだと思います。
そういう生き方としての覚悟があるから「カッコイイ」と思うのではないでしょうか。私も見習いたいものです。
さて、話はかわり、先日第102代内閣総理大臣が決まりました。
大臣の方々も決まり、皆さんで集合写真を撮ったわけですが、その「見た目」に関するニュースに驚きました。
こんな話題がニュースになること自体、とても珍しいというか、何というか。
内閣総理大臣や大臣というまさに国の代表選手になったとなれば、それはそれは重要な事だし、その記念撮影はまさに最初の晴れ舞台だと思うのです。
でも、長年政治の世界にいる人にとっては、あまり重要ではないことなのか、それとも人によってその重要度が異なるのか。素人には理解しかねます。
人は見た目で判断してはならない、と言われます。
それでも、日本の代表選手として多くの人が目にする大切な写真であるならば、普段はどうであれ、せめてそこだけは格好が悪くても、恥ずかしくないものであって欲しかったなあと。
あとで写真が加工されて公表されたようですが、その対応も含めて、これが日本の現実なのか、と滅入ると同時に、いちおじさんとして、自分も気をつけなくては、と気が引き締まりました。
珍しいニュースから注目を集めた新内閣のスタートですが、そのだらしなさを覆すような「格好良い」内閣であることを、これから示していただきたいと切に願い、日本の代表選手として、素晴らしい活躍を期待したいものです。