今の時代を生きる人に任せる
2019年03月18日
こんにちは。
株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。
子供の進学の進路を考えるにあたり、教育をどう考えるか、という話題が最近どうもホットになってきました。
子供の日々の成長は、まさに人生の楽しみです。幼くてできなかったいろんなことを褒めたり励ましたり。それがいつのまにかできるようになり、気づけば人生の岐路としての進学の進路を考える歳になっていたとは。子供の成長の早さを実感します。
私立に行くか公立に行くか、なんて話もそうですが、子供の進路に親がどのくらい関与すれば良いのか、進路をどう考えるか、その辺の方針を親の間で共通化しようという事になった訳です。
まず、自分の頃とは大きく異なっているのが、社会人として求められる人のあるべき姿だと考えました。世の役に立つものを世に送り出す人よりも、世の中に意味を与えるものを送り出せる人、そういう人がこれまで以上に求められるのだろうということです。
これまで日本では、工業製品のような大量生産品を代表として、人の役に立つものを正確に作りたくさん売ることができる人を教育することが中心でしたし、今の教育もある程度変化はあれど、基本的には昔とあまり変わらないのだと思います。
これからは、芸術作品のような、それぞれの一人一人の人生に深い意味を持たせるようなものを生み出すことができる人がより求められるのだと思います。
そういう意味では「自分」という個性を自由に表現できる能力が必要ですし、自分の好き嫌いを理解して、それを信じることができる能力が大切だと思うのです。「情緒力」とでも言えば良いでしょうか。
権威ある人やセレブが良くいうものが好き、評論家が褒めるから素晴らしい、ではなくて、それを参考にはしながらも、自分がどう思うか、を大切に出来ることだと思うのです。
なんだかんだで、古い教育になじんだ自分の古い価値観で進路を判断しても、子供のこれから生きる新しい時代を導くことは難しいと考えました。親としては「情緒力」の育成を中心的なテーマとしながらも、進路は子供の好きなように選ばせる事にしました。なんだよ、結局お任せかい!って、そうです、今を生きる子供の判断が、幼いとはいえ、それが一番適切だと思った訳です。
例えるならば、私の趣味である庭師のような心持ちです。ある程度の大きな計画はあれど、環境や気候で草木の形は変化していきます。当初思い描いた姿にこだわらず、その庭の成長を大切に、その時々の新しい姿を創造する感じです。
教育上は人の生き方という庭から大きく外れることが無いように見守ることも必要ですので、言い方を変えると、親としては6割満足主義でしょうか。親の理想はそれくらいでよしとする、という感じです。
受験でガリガリ勉強に没頭するもよし、朝から晩まで趣味に没頭するもよし、子供の選んだ道を後ろから一緒に歩む。これまでどおり、もう一つの人生を一緒に楽しむ気持ちでいよう、一番身近な応援団でいよう、と思います。